副業をはじめる前に!いまさら聞けないアフィリエイト広告の仕組みや注意点を解説
新たに副業をはじめようと検討している方の中には、アフィリエイトを候補に挙げている方もいるのではないでしょうか。周囲にアフィリエイトをやっている方がいたり、ネットなどでもアフィリエイトの情報が溢れていたりすることもあり、より身近に感じることも多くなったでしょう。
しかし、身近に感じるようになったことで、仕組みやメリット・デメリットなどは今さら聞けないという方のために、アフィリエイトの注意点もあわせて解説いたします。
アフィリエイト広告の仕組み
アフィリエイト広告はウェブ広告の一種で、アフィリエイターが作成したウェブサイトやSNSなどで商品を紹介し、その商品が売れると、広告主から成功報酬が得られる仕組みです。
矢野経済研究所の調査によると、2021年度の国内アフィリエイト市場規模は前年度比8.4%増の3,491億円になり、来年度以降も拡大していくと予想されています。
※出典:「アフィリエイト市場に関する調査を実施(2021年)」(リンク先:https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2936)
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アフィリエイト広告を副業としてはじめるメリット・デメリット
アフィリエイトを副業としてはじめる前に、メリット・デメリットを把握して取りかかるとよいでしょう。メリットとデメリットを理解することで、具体的にどのようにアフィリエイトを行っていけばいいのかを想像することができます。
そこで、この章ではアフィリエイトを副業としてはじめるメリット・デメリットは何かを解説していきます。
アフィリエイト広告を副業としてはじめるメリット
まず、アフィリエイトは誰でも簡単にはじめられるというメリットがあります。特別な準備や資格、知識がなくても開始することができるため、人気の副業の一つです。
また、在宅でできる他の職業と比べて初期費用が少ないのが特徴です。 プログラマーやイラストレーターの場合、専門家としての知識、技術、実績を身に着けるため、学習や営業にお金と時間がかかります。一方で、その努力をいつまで続ければどれくらいの報酬を得られるか、計画を立てにくいリスクがあります。
一方アフィリエイトの場合、メールやSNSを利用することができるため、スマートフォン一つで始めることもできます。
自身のウェブサイトを運用する場合、レンタルサーバーとドメインの取得に費用が発生しますが、ランニングコストも月1万円前後と高くなく、費用面に関して大きな心配はないといえるでしょう。契約締結で報酬が発生するなど、収益を得られる条件も明確です。
最後にメリットとして、自分の知識や経験を生かせるという点があります。本業の知識や経験、これまでに得た自分の得意なことなどを、ブログのネタにすることができます。
自分にしか書けない独自性の高い記事を書くことで、ブログに付加価値が生まれるのです。どのようなブログでもアフィリエイトに挑戦することはできますが、専門性の高いブログのほうが競合と差別化を図ることができ、収益につながりやすくなります。
自分のペースでブログを更新したり、管理したりできるのもアフィリエイトのメリットの一つといえるでしょう。
アフィリエイトを副業としてはじめるデメリット
アフィリエイトを副業としてはじめるデメリットの一つとして、成果が出るまで時間がかかってしまうという点が挙げられます。
アフィリエイトの大まかな流れとして、ブログを立ち上げ、記事を書いてアクセス数を伸ばし、アフィリエイト広告へ誘導し、報酬につなげるのが一般的です。これら一連の流れが安定するまでに半年から一年を要するため、すぐに成果を上げたいという方には向いていません。
先述したように、アフィリエイトは地道な作業です。報酬につなげるために、集客をしたり、ブログの記事数を重ねたり、時間をかけての作業が求められます。コツコツとした作業が好きな方や得意な方には、アフィリエイトを副業とすることに向いています。
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アフィリエイト広告で成果を上げるなら景表法に注意
アフィリエイトを副業としてはじめ、成果を上げ続けたいと考えているなら、注意しなければならない法律がいくつかあります。中でも特に注意が必要なのが景表法です。ここではその景表法とは何かをご説明いたします。
景表法とは?
景表法とは、景品表示法のことです。商品やサービスの販売において、消費者が誤解するような不当な広告を出したり、消費者の判断を誤らせるような過大な景品を提供したりするのを禁止する法律です。
景表法は、チラシや新聞、ラベルのほか、実演販売やメール、ネット広告など幅広い範囲で適用されます。景表法では大きく分けて、「優良誤認表示」「有利誤認表示」「その他誤認されるおそれのある表示」の3つを禁止しています。
景表法は、消費者が合理的かつ公正な視点で商品やサービスを選択し、損益を被らないようにするためにある法律です。消費者庁や各都道府県が、不当表示の取り締まりを行っています。
もし、景表法に違反した場合は、行政処分を受けることになります。そこで今後、不当表示をしないように措置命令が出されます。また、優良誤認表示の禁止、有利誤認表示の禁止に違反した場合は課徴金の納付を命じられることもあります。
違反をしてもすぐに罰せられるわけではありません。しかし、行政処分を受けても不当表示を継続してしまった場合には、罰を受ける可能性もあるので注意が必要です。
アフィリエイトと景表法の関係性
景表法の対象となり、規制を受けるのは、商品やサービスを提供する広告主です。最近になり、アフィリエイト広告の取り締まりが強化されているため、広告主はアフィリエイト広告の表現にとても気を遣っています。
またアフィリエイターも景表法違反になる表現を用いると、広告主が広告の掲載をやめたり、提携申請を却下したりするなど罰則を受ける恐れがあります。このようにアフィリエイター自身も何らかの不利益を被る恐れがあるため、アフィリエイトに関する表現には十分に注意が必要です。
アフィリエイト広告は、ネット上に無数に存在するため、競合との差別化や報酬につなげるために虚偽や誇大表現になってしまうケースもあります。しかし、事実を超えた表現はいかなる場合でも認められないため、情報を発信する立場として注意しなければなりません。
また景表法のほかにも、アフィリエイトを行う場合、薬機法や健康増進法、医療法など注意しなければならない法律はさまざまです。ちなみに、薬機法や健康増進法に違反するとアフィリエイターでも罰則の対象になる恐れがあります。
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景表法の対策方法
これからアフィリエイトを続けていくためにも、アフィリエイト広告を掲載する場合には景表法の対策を講じる必要があります。
広告主だけではなく、違反広告を掲載したアフィリエイターも提携解除といったペナルティを課される場合があるので、十分に注意して対策を講じましょう。
景表法の対策ポイント(1)事実を適切に表現する
アフィリエイトは商品の販売数などで報酬が決まるため、少しでも売上を伸ばそうという気持ちから誇大表現や虚偽の事実になってしまうことがあります。そのようなことにならないよう、適切な表現・事実のみを掲載するようにしましょう。
また、前提として景表法の不当表示の内容を理解する必要があります。どういう表現がNGなのか把握することで、景表法違反になるのを防ぐことができます。
特に注意が必要な「優良誤認表示」と「有利誤認表示」についてです。「優良誤認表示」とは、商品やサービスが実際より優れているかのような記載をしたり、事実ではないのに競合他社よりも有能だと記載したりする広告表示のことをいいます。商品やサービスのよさを宣伝したい場合には、必ず根拠が必要になることを覚えておきましょう。具体的には、以下のような表示がNGです。
(例)優良誤認表示
・事実ではないのに「実績No.1」と記載する
・事実ではないのに「made in Japan」と記載する
次に「有利誤認表示」とは、価格の優位性を不当に表示する広告のことです。実際の価格よりも安いと記載したり、根拠がないのに他社よりも安いと記載したりするものが有利誤認表示にあたります。
たとえば「今だけ」「期間限定価格」と記載をしているのに、実際にはその期間以外でも「期間限定価格」が行われている場合などが有利誤認表示にあたります。その他の具体例は以下です。
(例)有利誤認表示
・他社調査をしていないのに「一番安い」と記載する
・販売実績がないのに「通常価格の40%OFF」と記載する
このような例を含め、どういった表現が景表法違反に該当するのかを把握して違反防止に努めましょう。
景表法の対策ポイント(2)打ち消し表現を有効に使う
広告などを見ていると見かけることの多い、「一部例外あり」や「効果には個人差があります」といった打ち消し表示を用いることで景表法違反を防止することができます。
しかし、打ち消し表示を使ったからといって、どんな表現も許されるわけではないので注意が必要です。打ち消し表示のルールについても理解する必要があります。
打ち消し表示で大切なのは、消費者の誤解を招かないか、消費者が理解しやすい表現であるのかということです。わかりやすい表現や1スクロール以内に打ち消し表示を用いるなどのルールを守るようにしましょう。
打ち消し表示のルールは広告主によって多少異なりますが、主に以下のようなルールが定められています。
・文字の大きさを見やすいものにする
・文字の色に配慮して背景色と区別ができるものにする
・広告とのバランスなどにも注意する
・打ち消し表示が強調されすぎないように配慮する
これらポイントを意識して、正しい方法でアフィリエイトを行いましょう。
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まとめ
アフィリエイトを副業としてはじめたいと考えている方は仕組みやメリット・デメリットだけでなく、アフィリエイトに関係する法律も把握する必要があります。景表法のほかにも、薬機法や医療法などブログの記事を作成する上で、表現に関する理解を十分に深めるようにしましょう。
景表法については「優良誤認表示」「有利誤認表示」をよく理解することが大切です。また、上手に打ち消し表示を用いて、消費者が正しい判断を行える広告表示を心がけましょう。
せっかくアフィリエイターとして活動をはじめても、違反を犯してしまってはアフィリエイトを続けられなくなってしまうかもしれません。自分の得意なことや専門性の高い知識、これまでの経験などを生かせるよう、関連法律を理解し、アフィリエイトの収益につながる充実したブログを運営していきましょう。
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