【クリック率改善】ABテストで効率よくアフィリエイトブログを見直そう！

ABテストの概要

ABテストとは、コンバージョン率を最適化するWebマーケティングにおける手法の一つです。AパターンとBパターン、2つのパターンを比較することにより、サイトの訪問者数や広告のアクセス数が伸びる方法を知ることができます。

そして、ABテストの結果、訪問者の反応がよかった要素を残すことにより、利益率の向上が目指せます。

アフィリエイトにおけるABテストの目的

アフィリエイトにおけるABテストの目的は、低コストかつ少ない工数で独自WebサイトやSNSの内容を改善しつつ、利益率向上を目指すことです。

ABテストは、既存のWebサイトのURLやSNSのアカウント自体は変えずに、リンクボタンの色や位置を調整するなどして、リニューアルします。そのため、これまで訪問していたユーザーが離れるといったリスクが軽減されるのが利点です。

さらに、同時にAパターンとBパターンを比較できるため、短期間で訪問者の反応を知ることができるだけではなく、効率よく戦略を具現化できるでしょう。

1.ファーストビューの改善

ファーストビューとは、Webサイトを表示した際に最初に目に入る画面を指します。ファーストビューを見た訪問者は「これ以上、記事を読み進めて、自分が知りたい情報は得られるのか」「このサイトで自分の悩みは解決するのか」と瞬時に判断します。

そのため、ファーストビューの印象は閲覧時間や購買行動などアフィリエイト運営に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。

訪問者の途中離脱を解消するために、まずはファーストビューの改善から試してみましょう。ファーストビューを改善する際は、訪問者の属性に合わせた画像や文章を掲載することがポイントです。それにより、ランディングページに留まらず、複数ページの閲覧にも発展し、購買意欲促進が期待できます。

また、ファーストビューを改善する際には、スマートフォンで閲覧しても、見やすいサイトになっているかも併せて確認してみましょう。スマートフォンでサイトを閲覧した際に、ファーストビューが見づらいと、訪問者の途中離脱の原因になります。

当然ながら、購買活動にもつながらないため、スマートフォンで見づらいと感じた場合は、ヘッダーや画像のサイズを調整し、ファーストビューのバランスを整えることをおすすめします。

2.オファーの改善

ファーストビューを改善したら、次はオファーの改善を検討してみましょう。
オファーとは、購買行動を促すために、企業側が提示する魅力的な特典を指します。オファーを改善することにより、競合サイトとの差別化を図ることも可能です。

オファーを改善する際には、商品の金額や「送料無料」といった文言など、取り扱っている商品・サービスの販売において、特にPRすべき項目を選びます。PRすべき項目を選んだら、ボタンデザインの変更や、購買意欲を掻き立てるような文章へ差し替えましょう。

なお、文章を差し替える際には、割引率の表示だけではなく、「初回限定50%OFF」や「期間限定で30%OFF」など、購入を後押しする一言を添える工夫を取り入れることがポイントです。

オファーを差し替えたら、一定期間検証を行い、どのワードがより購入活動へとつながったのかを調査します。

3.デザインの改善

自分の直感でデザインを選んでも訪問者数や売上が伸びるとは限りません。また、取り扱っている商品やサービスとの相性が合っていないと、訪問者がファーストビューで離脱する原因にもなるため、デザインも改善してみましょう。

デザインを改善する際には、取り扱っている商品やサービスだけではなく、そのブランドともマッチしたテーマカラーを選ぶことがポイントです。テーマカラーと掲載している商品とのバランスが適切であると、訪問者に好印象を与えることができます。

AパターンとBパターンのデザインを用意し、より訪問者の反応がよかったデザインを選ぶと、訪問者数の増加や売上数増加が見込めるでしょう。

4.テキストの改善

テキストはファーストビューの印象にも関係します。記事の内容や文字装飾の改善などを行ってみましょう。

特に見出しは訪問者を惹きつける重要なコンテンツであるため、アプローチしたい内容を見出しに設定するなどの工夫が必要です。

また、同一ページ内でフォントの種類が異なると、見づらくなってしまいます。なるべくフォントの種類は統一し、強調したい部分は、太字にしたり、下線を引くなどの工夫を取り入れましょう。

NG行動(1)同時に複数の箇所を変える

ABテストは、AパターンとBパターン、2つの方法を比較し、より購入者の反応がよい方法を探るために行うのが目的です。しかし、1つのパターンの中で同時に複数の箇所を変えると、何が理由で訪問者や売上が増減しているのかわからなくなります。

また、同時に複数の箇所を変更することで、検証の精度が落ち、変更したほうがいい項目が曖昧になるというデメリットもあるため、ABテストを行う際には、同時に複数の箇所を変更しないようにしましょう。

複数箇所を改善したい場合は、一度に複数の項目を変えるのではなく、1つの項目ずつ検証するとより効果的に検証結果が得られます。

リンクボタンを例に挙げると、リンクボタンの色と位置を一度に変更して検証したとしても、色と位置どちらが訪問者にとって好印象を与えたのかわからなくなってしまいます。

一方、リンクボタンの色を一定期間検証したあとに、次はリンクボタンの位置を検証すると、リンクボタンの色と位置、どちらが訪問者にとって効果的だったのか把握することが可能です。

NG行動(2)影響の低いところから変える

ABテストには、短期間で効率よくサイトの改善点を見つけ出せるというメリットがあります。しかし、影響が低い要素を変更してABテストを実施しても、テスト前とテスト後では、大きな変化が望めないため、ABテストのメリットが生かせず、効率的に検証結果を得ることが難しくなります。

ABテストを効果的に行うためにも、仮説を立てて、コンバージョン率に影響を与えそうな項目から行いましょう。なお、検証軸がはっきりしていないと、仮説が立てにくく、影響がある箇所を把握することが難しくなります。

「価格訴求」「実績訴求」「割引訴求」などの訴求したい内容や、「30代男性」「20代女性」といった訴求したい人物像を具体的に決めると、検証軸が具現化されるため、仮説を立てやすくなるでしょう。

NG行動(3)ユーザー属性を変える

購入見込みが高い年齢層や性別、地域などを絞ったターゲット層の確立もアフィリエイトで報酬を得るための重要な要素の一つとなります。ところが、ABテスト時にユーザー属性を変えると、購買行動やアクセス数といった訪問者の行動履歴が掴みづらくなり、参考になるデータが得られなくなります。

効率よくターゲット層を確立するためにも、ABテスト時にはユーザー属性を変えないようにしましょう。

なお、「20代女性」から「30代男性」へとユーザー属性を変えると、検証結果は得られにくくなりますが、「20代女性」から「30代女性」など、何かしらの共通点がある場合は、ABテストを実施してみる価値があります。

ただし、短期間でユーザー属性を変更すると、やはり検証結果は得られにくくなるため、1週間〜1か月程度は検証期間を設けたほうがいいでしょう。