アフィリエイターになるには資格が必要？仕事内容・年収を解説

仕事内容

登録しているアフィリエイトサービスプロバイダ（通称ASP）の広告案件の中から好みの商材を選び、自分が運営する媒体に広告を掲載することがアフィリエイターの主な仕事内容です。

ただし、単なる商品紹介のみでは読者の購入にはつながりにくく、報酬も発生しにくいものです。報酬を得るためには文章力を身に着け、動画や写真といったコンテンツを活用しながら消費者の関心を引く情報を発信し続けることが求められます。

なお、売上アップを意識しすぎるあまり、商品のイメージを悪化させるような情報を発信した場合は、広告主のブランド力低下を招く恐れもあります。そのため、広告主の意向やガイドラインに反する内容を掲載しないなどの配慮も求められます。

年収

アフィリエイターの年収には個人差があり、月数千円程度の方もいれば、月に数百万円の高収入を得ている方もいます。

なお、特定非営利活動法人アフィリエイトマーケティング協会が2022年に発表した調査によると、全アフィリエイターのうち収入を得ている割合は67.4%と、過半数を超える方がアフィリエイトを通じて報酬を獲得していることがわかりました。

さらに、そのうちの35.4%、すなわち3分の1以上の方は、ひと月1万円以上の収入を得ているなど、しっかりとアフィリエイトに関する知識を身に着けることで、収入が期待できる仕事といえます。

好奇心旺盛な方

アフィリエイトで扱う商品やサービスを選ぶ際には、トレンドを意識する必要があります。また、主観的な視点から商品やサービスを紹介するよりも、市場調査を行い、ニーズを把握した上で訴求したほうが、より高い報酬が見込めます。

そのため、トレンドに敏感かつ好奇心旺盛で新しい商品・サービスに関心が高い方は、アフィリエイターに適しているといえます。

継続力がある方

SNSでアフィリエイトを行う場合は、地道にフォロワー数を伸ばす必要があります。また、Webサイトで集客数を増やす際は、文章を書き続けながら継続して情報を発信することが求められます。

このように、アフィリエイトは軌道に乗るまで、目標達成に向けて地道に活動することが求められるため、工夫を凝らしながら単調な作業でも飽きずに実行できる方はアフィリエイトに適しているでしょう。

専門知識がある方

専門性の高いジャンルは、アフィリエイト初心者は取り組みにくいため、ほかのジャンルよりも競合が少ない傾向にあります。

また、アフィリエイトで報酬を上げるには、消費者にとって有益な情報を発信して信頼を得ることも重要です。専門知識を活かすことにより、この目的が達成されるため、報酬増加が望めます。

特に、医療系や金融系など、法律の規制があるジャンルは、知識の豊富さや正確さが強みとなるため、これらの専門知識がある方もアフィリエイターに適しているでしょう。

独学で知識を習得する

独学で習得する場合、実際に運営を続ける中で下記の内容すべてを学ぶことになります。しかし収益の手ごたえがなく、ゴールも見えないまま、お金と時間を費やして試行錯誤を繰り返していては継続が難しいでしょう。

そこで、下記のように学ぶ内容について優先順位を立てます。軌道修正すると影響が大きい事柄から知識を身に付け、判断しながら実践していきましょう。

◆取扱うジャンル・商品等の選定方法

まず、ジャンルや商品・サービスの選定方法を学びます。収益につなげやすいジャンル、続けやすいジャンルを見つけましょう。
アフィリエイト初心者なら、成約につながりやすい商材から選ぶ、という手もあります。

おすすめのジャンルは「アフィリエイトブログを始めよう！スタート方法や初心者におすすめのジャンルをご紹介」でもご紹介しています。

◆アフィリエイト関連の法律・規則

手がけたいジャンルが決まったら、関連する法律や規則を調べましょう。コンテンツを充実させても、内容が法律や規則に抵触していると、アフィリエイトを継続できなくなることがあるので注意が必要です。ASPがサポートページにガイドを記載していることがあるので、確認しておくとよいでしょう。

そのほか、アフィリエイターが直面しやすいリスクと回避方法は「アフィリエイトは危ない？危険と言われる理由・リスク回避の方法を紹介」をご覧ください。

◆ライティングスキルおよびコンテンツの活用方法

記事を作るときには、SEOの知識とそれを文章に生かすライティングスキルを高めましょう。検索上位に表示されないと収益に繋がりにくいので、できるだけ早く浮上することを目指します。

そしてSEOとは別に、読者を口説くライティングスキルも身に付けます。これには文章を作る際に考慮するポイントと、自分自身の強みを生かして商品・サービスを紹介する方法があります。

ここまでの過程で「この商品・サービスのベネフィットを誰に向けて、どのように訴求するか」を明確に言えるようになったら、さらに記事の説得力を強める武器として、写真や動画を活用しましょう。

なお、ライティングスキルを高める方法については、「【クリック率向上！】アフィリエイトリンクのセールスライティングのコツ」をご覧ください。

また、記事の説得力を高める画像の使い方については、「アフィリエイトは○○がカギ！？うまく使いこなして収益アップを目指そう」をご覧ください。

◆アクセス分析・行動分析

記事を公開したら、Webサイトのアクセス状況を確認し、記事の狙いがどう響いたか分析しましょう。半年ほど観察していると、来訪しやすいキーワードや精読してもらえる方向性などが見えてきます。

アフィリエイトサイトの分析方法やPDCAに関しては「アフィリエイトサイトは分析が大切！収益を上げるために知っておきたいポイントとは？」をご覧ください。

◆施策の立案

アクセス分析・行動分析を基に、次の施策を組み立てます。ターゲット層を絞ったり、アピール方法を変えたり、試してみたいことを実行して、経験と成果を蓄積します。その知識は他所では教わることができない、自分だけが獲得したノウハウになります。

独学は試行錯誤が避けられない険しい道のりですが、アフィリエイトサイトを運営していて自分で判断し、実行する状況になったとき、この経験が大きな力になります。

IT関連のスクールに通う

独学でSEOを含むライティングスキルや、Webサイトの構築方法を学ぶのが難しい場合は、IT関連のスクールに通う方法があります。

スクールやコースによっては、Webサイト制作に必要な専門知識やテクニックを学ぶことで無料のWebサイト作成ツールではできない独自のアフィリエイトサイトを作れるようになります。

ありきたりのWebサイトでは満足できない方や素早く改善したい方、先々の制作コストを節約したい方にITスクールでの学習は適しているでしょう。

また、課題に取り組むことで学習が着実に進んだり、講師や学友との関わりが学び続ける力になったりする効果も期待できます。将来の仕事仲間と出会える可能性もあります。

なお、IT関連スクールには通信講座もあるため、通学が難しい方はオンラインに対応したスクールでの学習がおすすめです。

Webマーケティング会社

アフィリエイターのキャリアアップの一例として、マーケティング会社におけるWebマーケターが挙げられます。

Webマーケターとは、SNS・Webサイト・オウンドメディアなどを通じて、顧客の購買動向や市場動向をリサーチし、商品やサービスが売れるように戦略を立てる方をいいます。

戦略を立てる際、ペルソナ設計や、SEO、そしてアクセス解析といったアフィリエイトで得たスキルが役立つため、アフィリエイターの知見を活かしてキャリアアップしたい方に適しています。

なお、Webマーケターは、自社製品を販売している事業会社で働く場合と、取引先から依頼された商品の販売促進を行うクライアントワークの2つの働き方があります。

Webメディア運営会社

Webメディア運営会社も、アフィリエイターのキャリアアップに適しています。

Webメディア運営会社は、Web上で情報を発信するメディアを企画・運営することが主な仕事内容で、トレンドを敏感に感じ、ほかのメディアよりも秀でた内容を発信する必要があります。そのため、アフィリエイトで得たSEOとアクセス解析に関する知識を活かすことが可能です。

ただし、常に最新の情報を吸収し、発信する必要があるため、アクセス解析などのマーケティング力だけではなく、スピード感や効率性も求められます。

インターネット広告会社

インターネット広告会社では、SNS広告や、検索キーワードに関連する広告が表示される「検索連動型広告」を運営しながら、クライアントとの交渉も行います。

そのため、マーケティングスキルに加えてコミュニケーションスキルも高い方は、インターネット広告会社でのキャリアアップを目指す方法もあります。

通信販売会社

通信販売会社といえば、一昔前までテレビや雑誌で商品・サービスを販売する形態が主流でしたが、現在は、オンライン上で販売する「ECサイト」が売上を伸ばしており、ECサイトに注力する通信販売会社が増えています。

競合サイトも増加している一方、サイト構築や広告運用など専門的なスキルを身に着けるのに時間を要するため、EC業界は慢性的な人材不足に陥っています。

企業の売上を伸ばすには、市場調査やSEOといったアフィリエイトに関するスキルが生きるため、ECサイト運営に必要なマーケティングスキルを持ち合わせているアフィリエイターは、即戦力として評価されやすい傾向にあります。